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“多く”の道がローマに通ずる
博士号取得(Promotion)のためには、一般に大学学部を優秀な成績で修了していることが前提条件となります。医学部だけは例外で、学部在学中に博士論文(Dissertation)の提出および口述試験(Rigorosum)を済ませることが可能です。ただしこの場合も、博士を名乗ることができるのは大学修了資格取得後となります。
博士号取得申請資格許可(Zulassung zur Promotion)についての決定は、当該大学学部の博士号取得申請資格委員会(Promotionsausschuss)が下します。ドイツ以外で大学を卒業している外国人留学生の場合は、大学修了資格の認定について早めに確認をする必要があります。ドイツの専門大学(Fachhochschule)卒業生が博士号の取得を目指す場合も同様です。
専攻にもよりますが、博士論文の執筆には通常数年を要し、その間担当教授の指導を受けることになります。博士号取得は、多くの場合研究職に就くための要件となります。人文科学では、専攻分野の非常勤講師をしながら博士論文を執筆するケースもしばしば見られます。
博士号を取得するという目標はただひとつですが、ドイツの大学では、そこへ至る道は複数あります。最も一般的なのは指導教授を決めて、テーマの選択から、研究に関する学術指導、試験にいたるまで、終始個別指導を受ける方法です。
大学修了者のためのコレーク
博士号取得申請資格者に対する特別な支援形態として、いわゆる「大学修了者のためのコレーク(Graduiertenkolleg)」(博士課程合同研究プログラムとも訳される)があります。これは大学修了者を対象とした有期のプログラムで、ドイツ学術振興会(Deutsche Forschungsgemeinschaft=DFG)の助成によって運営されます。コレークは学際的な研究テーマを共同で扱うことになっており、個別指導によって博士号を取得する従来の方式を補完するものとなっています。コレークの参加者は、合同研究プログラムの枠内で博士論文を執筆します。参加者の選定は各コレークが行ないます。ひとつのコレークは通常10~15名の大学教員と最高30名の参加者によって構成され、参加者のうち12~15名はコレークから奨学金の支給を受けることができます。残りの参加者はすでに他の奨学金を得ているか、博士号取得申請資格者のための講師ポストに就くことで学資を確保します。
大学院
いくつかの大学が、比較的新しい試みとして、独自のコンセプトに基づく博士課程(Promotionsstudiengang)を「Graduate School(大学院)」として設けています。これらの課程では、若手研究者が3年で博士号を取得できるようカリキュラムが組まれています。学際的なテーマを扱う点と、学生への指導が行き届いている点では、大学修了者のためのコレークと似ていますが、コレ―クと異なるのは大学の常設課程であるということです。ほとんどの授業が英語で行なわれ、いわゆるフルタイム奨学金(Vollzeitstipendium)の3分の1が留学生枠となっていることから、外国人学生にとって特に魅力的な選択肢といえるでしょう。
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